
転勤族の我が家。現在アメリカ田舎駐在3年ちょっと過ぎました。
子供が小さいときにもアメリカ駐在経験がありますが、子供が大きくなって問題になってくるのが
帰国子女の日本での受験。我が家の場合は、高校受験です。
アメリカの高校に進学するのか、日本の高校に進学するのか、日本の高校に進学するならどこを受験していつ頃に日本に帰国するのか。
子供が3人となると、それぞれの節目も異なっており大変!
ちなみに、夫の務めている日系の会社の駐在期間は決まっていません。10年以上の人も多く、子供が日本語をうまく話せないまま大人になったり、グリーンカードをとってアメリカ永住を決めた家族も。
そして、我が家は日本への帰国先は未定。そのため、関西から関東までどこでも住む可能性があります。全国の中で住みそうな都道府県の帰国子女選抜情報を調べていて思ったこと。
帰国子女、意外と高校受験に不利なことも。
バタバタ駐在家族体験談です。
*実話ですが、あくまで住んでいるアメリカ田舎の話になります。あらかじめご了承ください。
1.帰国子女選抜とは

帰国子女選抜とは。
私の中では、『海外で教育を受けた子供が、日本に帰った後に海外生活を考慮した受験を受けさせてもらえること』
というイメージです。
我が家の子供達がそうですが、いわゆる海外の日本人学校、日本語で日本と同じカリキュラムで習う学校ではなく、完全にアメリカの子供達が通うアメリカ現地公立学校に通っています。
住んでいるアメリカの都市には、我が家のような駐在家族がいません。日本人夫婦なのは完全に我が家のみ。
アメリカ現地学校に通って困るのが、日本のカリキュラムにそった勉強が不足していること。
日本の通信教育を受講しているため一定の知識はありますが、日本の学校に通っている子のように定期的にテストがないため頭への定着度が弱いです。
その代わり、現地であるアメリカのカリキュラムの知識はアメリカ人並、英語に関してはアメリカ人並ではないものの英語で小論文を書ける程度には身についています。
帰国子女選抜は、日本の学校に通い続けている生徒ほどの知識はないもののそれなりに能力を持っている場合は、考慮して受験をさせてもらえる制度です。
↓英検2級。高校受験には有利になるようです。
2.高校の帰国子女選抜のある県と無い県

アメリカに引っ越してきたとき、第1子は日本の小学5年生でした。
「第1子は、母(=私)の地元の高校を帰国子女選抜で受ければ良い。」
と思っていた私達夫婦。
夫は転勤族で日本でも海外でも単身赴任していた時期があるため、このアメリカ駐在後はずっと単身赴任予定です。そもそも、アメリカから日本に帰国するのも家族のみ。
同じく小学5年生でアメリカにきて中学3年生の夏に日本に帰国した同じ会社の家族。我が家も住んだこともある県に戻って帰国子女選抜で公立高校合格。その県の帰国子女選抜条件を調べてみたところ、
- 海外滞在が2年以上4年未満で、帰国後1年以内
- 海外滞在が4年以上で、帰国後2年以内
我が家の場合は2度目の海外滞在のため、通算すると現在は4年半を超えています(通算してよいのかはわからず。)
こちらの県では、県内のそれぞれの地区で帰国子女が入学できる学校が決まっており、試験科目は国語・数学・英語(リスニング含む)+面接(日本語)。
それに対して私の地元のある県では、帰国子女専用の入試枠は設けられていません。ただし、「受検上の配慮措置があり、個別に対応してもらえる可能性があります。」となっています。
配慮措置があると書いていたので教育委員会に問い合わせてみましたが、全ては編入する学校の校長の采配によるそうです。
また、高校受験には内申点が必要ですが、海外生徒には日本の通知表はありません。アメリカの通知表や土曜日に通う日本語補習校(アメリカの場合。日本から派遣された校長教頭によって運営されていて教科書も日本から無料供与)の成績はありますが、この成績の数値はそのまま内申点には使えないそうです。
教育委員会「提出してもらった海外の成績(日本語補習校は不可)を編入した日本の中学校の校長の判断で日本の内申点に換算する。」
とのことでした。
これが非常に曖昧!
「配慮措置」といい曖昧すぎて、私の地元のある県に帰るのは、子供の人生を決めるには恐ろしい選択だなと思い始めました。
また、帰国子女選抜がないため、日本の中学校に通っている生徒と同じく5教科の受験が必要。
できれば私の母校の公立高校に通ってほしかったのですが、日本国内でも都道府県によって対応の差が激しいため、今の時点では地元のある県に帰国することを諦めています。
↓手術翌日のお弁当は、スープ。サーモス、役に立っています。
3.英語が強いと高校受験が有利な都道府県

40歳を超えた私の周りは高校受験を控える家族がたくさん。日本語補習校でも、
「この県のこの学校の帰国子女選抜がいい。英語だけで入れる。」
と聞くこともあります。
その中で出てきたのは、
「大阪府の公立高校は、英検2級をとると本番の試験で80点をとったのと同じ扱いになる。英検準1級だと、満点扱いになる。」
というもの。
実際、公開されている阪公立高校を受験した生徒の本番の点数をみると学校のレベルによって明らかに英検の点数を反映されたと思われる生徒達が。
アメリカ駐在にとって、英検は非常に助かる制度です。
英検2級は、同じ会社の駐在のお子さんは小学生で受かっています。我が家の子供達はすでに中学生なので、うまくいけば準1級も受かるかもしれません(希望)。
日本の子供達が準1級に受かると、それだけで自己推薦入試を受けられる公立高校もありました。
英語の勉強が日本で重視されているのがよく分かる例です。
我が家が真剣に帰国子女選抜について調べだしたのは、日本への本帰国を視野に入れ始めた第1子中学2年生を超えてから。
それでも、毎年高校受験制度が変わる県が多々あり、私立高校でさえも毎年の倍率がかなり変わっていました。私の故郷がそうであるように、昨今の状況に合わせて受験要項を変更している都道府県も多いのではないでしょうか。
高校無償化に伴い、私立高校の人気が高まっているとも聞きます。
いずれにせよ、調べないと何もわからない!
また、我が家の場合は2学年下に第2子がいます。
帰国子女選抜の条件でよくある
「帰国してから2年以内。」
という条件を第2子は満たすことができず、高校受験は一般受験となります。しかし、都道府県によっては
「日本の中学校義務教育を受けていない生徒(帰国子女含む)の成績は、その期間に関して1(最低)とする。」
と明記されているところも!!
まさかの、帰国子女選抜が受けられないだけでなく帰国子女であることが不利になるとは!!
第2子は現在アメリカで飛び級をしており、数学の模試も学年トップ。日本語学校の成績もオール優です。それでも、日本に帰ると「1」・・・
わが子のことながら、「アメリカに住んだことがマイナスになるなんて、可愛そうだな」と思いました。
現在アメリカで生活している身としては、子供達がアメリカ現地学校の勉強も日本語補習校の勉強も日本の通信教育も頑張っているので、アメリカで生活していることを無駄だと思っていません。勉強時間が非常に長いので「ちょっとかわいそう」と思うぐらいです。
それが、また日本に帰って苦労するとは!
とにかく言えるのは、日本のどこの都道府県に住んで受験をするとしても、英検準1級を取っていれば有利だということ!
TOEICを評価してくれる高校は限られるため、小学校高学年以上の帰国子女はぜひとも英検準1級の取得をおすすめします。知らない人が多いですが、今なら英検はオンラインで受験可能(ただし、会場に行く必要はあり)!
ちなみに、アメリカでの英検準1級受験費用は、3万円ほど!高い!
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