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転勤族の我が家。現在アメリカ田舎駐在中です

乳歯が抜けなかったことで、予定外に歯の矯正をすることになった第1子13歳。歯並びが悪くて矯正をすることになった第2子といっしょに初診を受けました。

6週間に一度ワイヤー矯正を調節してもらいに矯正歯科医に通っていましたが、とうとう抜けなかった子供の歯を抜いて埋もれている歯を出すために手術専門の歯医者に行くことに。

予約をとって手術用の歯医者に行ったら、レントゲンをみた歯医者さん
「これは今日手術出来ません!全身麻酔か半睡麻酔、どっちがいい?普通は全身麻酔だけど
と。

まさかの、アメリカ駐在中に中学生の子供が全身麻酔をして歯の手術!?

英語ゆえわからないままに進んでいく、アメリカ歯科矯正体験談です。

*実話ですが、あくまで住んでいるアメリカ田舎の話になります。あらかじめご了承ください。



1.完全埋伏歯の子供

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今回手術が終わった後に、子供の歯の状態を調べました。今まではあれよあれよと進んでいき、選択肢もないので言われるままに進めていました。

子供の大人の歯の1本は、埋伏歯

埋伏歯とは、歯が骨の中や歯茎の下に埋まっている状態のことだそうです。我が子の場合は、完全に大人の歯が埋まっています。歯医者さんによると、腫瘍のようなものにくるまれていて出れこれないそうです(夫と子供本人が聞き取り。私(妻)は家で待機。) 

完全埋伏歯とは、歯が骨の中に すべて埋まっている状態だそうです。

日本の情報だと『 歯が骨の中にあっても、口内で問題を起こしていなければ特に治療の必要はありません。』となっていることもありますが、我が家の場合はアメリカの通常通っている歯医者のレントゲンで
「子供の歯が抜けていなくて大人の歯が埋まっているから、矯正歯科医に行ってきて」
と言われて行きました。

▼第2子も健康な歯を2本抜かれました。最後まで日本に住む祖母は大反対するも、やめるにやめれず・・・


その後、「やりません。」という機会もなく「どういうこと??」と思いながら進めることに・・・

英語が特に得意でもない夫婦、私以上にNOと言えない夫。

アメリカ人にぐいぐい来られて、断れません

▼子供2人同時にアメリカの矯正歯科医・・・お金と英語が


↓アメリカに来てから食べれていない、ルタオのケーキ。冬にお取り寄せして親族と集まるときに食べていました。アメリカにはない味

▼日本の英語教育について考えることが増えました。今日も「英語が話せない人は世界にいないでしょ」的な話がESLクラスでありました(日本に住む日本人は話せませんよといった私他国の人は、自分の国で英語が話せるそうです)


2.全身麻酔で抜歯、完全埋伏歯の引き上げ

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英語が流暢ではない我が家。歯医者さんから
「次の診察(手術)は◯日」
と言われても、断ったり変えてもらうことがほぼありません。

今回指定されたのは、10月の水曜日。朝8時。

咄嗟の対応が出来ないため、歯医者の付き添いはすべて夫に行ってもらっています。学校関係の面談などは私がすべて1人で行っていますが、お金が絡むと駐在妻のミスは致命的。また、夫しかチェックが使えません。

前日夜10時から水も含めて完全絶食。

当日は20分前に着くように出発。

帰ってきたのは、10時半頃。

子供曰く、
「歯医者さんにぶっとい駐車を腕(曲げるところ)に刺されてグリグリされて痛かった。」
「全身麻酔だったので椅子で寝ていて、起きたら少し支えてもらって椅子に移動した。」
「口が痛い。」

この時点で、子供の顔は真っ青。

子供「手術が終わった後、学校に行きたい(勉強に遅れたくない)。」
と、生粋の日本人のようなことを言っていた子供でしたが、痛すぎて学校は欠席。

朝の時点では、「休むつもりですが体調が良ければ遅れて登校します。」と書いたメモを同じアメリカ現地中学校に通う第2子に託しましたが、行けないとわかった時点で
「痛すぎると言っているので今日は1日休みます。」
と保健師さんにメール。

学校の保険師「休息が一番良いので、お大事に。」とのこと。

歯医者では痛み止めのために、
  • イブプロフェン
  • アセトアミノフェン
が処方されると聞いたそうです。アメリカでは日本の一部の病院と同じく、病院から指定した薬局に処方箋が送られて取りに行くシステム。

子供が歯医者さんからもらってきた紙には、
  • 12時 アセトアミノフェン 800mg
  • 3時 イブプロフェン 600mg
  • 6時 アセトアミノフェン
  • 9時 イブプロフェン
と細かく書かれており、「2つの薬を飲むことでいろいろな痛みに対応できる」と書かれていました。日本のイブ糖衣Aは、2錠で150mg(イブプロフェン)。大人に対してです。

日本で子供達が処方してもらったアセトアミノフェンは、第1子は400mg、第2子300g、第3子200gと体重別になっています。アメリカ人の体格が大きいからにしても、知らずにこの量の薬を飲むのは怖い!

そして、結局薬局から連絡はなく、薬は入手できていません。現在手術から1週間経っています。

手術2時間後に夫に
「術後の調子はどう?」
と歯医者から連絡があったそうですが、すでに出勤していた夫は
「オフィスにいるから知らない。」
と答えたそう。

いや、薬のこと聞いてよ!!

結局、帰宅して1時間経過した頃に私が日本で購入しているイブ糖衣Aなど薬をストックしていたため、指定された量より少なめ、でも、日本の所定量より多めで与えました。

子供は薬を飲んだことで痛みが引いて、顔はまだ青いものの元気になりました。朝ご飯を抜いて昼は少なめ。空腹だった子供。夕飯をもりもり食べたせいか薬のせいか、就寝から1時間後に起きてきて吐いていました。

何事も、無理せずですね

翌日は日本だと中学3年生にあたる第1子の最後のクロスカントリーの試合でしたが、ドクターストップもあって断念しました。1週間ズレていたら引退していたのにとも思わなくもないですが、異国での病院関係は本当に大変です。

日本人の医者がいる地域や通訳がいる病院なら、もう少し苦労はしないかもしれません。

↓手術翌日のお弁当は、スープ。サーモス、役に立っています。

↓矯正を初めてから、更に良い歯ブラシが必要になりました。アメリカの市販のは大きすぎて使えません。歯科医でくれるものは、日本サイズでした

3.手術にかかった金額は?

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今回の全身麻酔を使った抜歯及び完全埋伏歯の引き上げにかかった費用は、
1700ドル。

1ドル150円計算で255000円。

↓その前に矯正代も払っています。


とりあえず全額支払い。最近夫の会社の駐在の保険担当者(ニューヨーク駐在の日本人)が保険を変えたせいで、支払い時には保険が適用されず。

後日、返金されるシステムに。珍しいやり方なので、歯医者の事務の人にも
「こんな面倒な保険会社、聞いたことないわ!!」
と言われています

経費削減したのだと思いますが、海外なので何もかも削減してもらっても困るなぁと思うこの頃。会社からの補助も出るのですが、歯医者からの支払明細がレシートなのでそれも会社の事務の人(アメリカ採用の日本人)に文句を言われます。

アメリカでの手術もややこしいですが、支払いや保険も駐在にとっては大変!

術後の子供の口内の様子は写真に撮りましたが、グロいので割愛。

完全埋伏歯の手術の詳細としては、
  1. 歯茎を切開
  2. (子供の場合)絡まっていた腫瘍を切除
  3. 見つけ出した完全埋伏歯の大人の歯にワイヤー矯正で使っているのと似た素材で歯の表面に紐をくっつける
  4. 抜いて隙間の空いた場所の横の歯に紐を繋いで引き上げる
という段階です。

切開しているので出血や腫れがみられ、痛がった子供。食い気が買ったため何でも食べ、その結果縫っていた糸のうち1本は1日目で抜け、2本目も1週間経たずに抜けてしまいました。

5日位経った時点で、一度顔を出していた埋伏歯は、再度歯茎の中に埋もれてしまいました。

消毒は、市販の過酸化水素水を手術から1日経過してから使用。1日6回口をゆすいでいます。

歯茎を縫われているので、1週間経っても
子供「痛い」
と言っています。

おそらく、今後は手術したところが化膿しないように気をつけなくてはいけませんが、ワイヤー矯正をつけているため歯磨きも大事な子供。

歯磨きも大事だけれど患部周りは触ってはいけない、13歳なので大人が仕上げ磨きをするほどでもないので我が子ながら
「完全埋伏歯を引き出すのって大変だなぁ…」
と思っています。

日本だと大きな病院で対応しているとのこと。産婦人科が1つもないような郡に住んだこともある転勤族としては、アメリカだと歯医者も「何をする歯医者なのか」が明確に分かれているので、ある意味手術慣れしている歯医者に対応してもらえるのはいい面かもしれません。

↓歯医者さんからもらった歯間ブラシ、アメリカで自分で買うと高いので日本で購入。アメリカはヘッドだけ変えるため、柄の部分の汚れが気になります。

↓言葉がうまく話せず日本で通級していた第2子。ストローで飲むことも口の筋肉のトレーニングに良いと、日本の言葉の教室の先生が言っていました。スタンレー、日本のほうが色が多い気が!

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