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転勤族の我が家。現在アメリカ田舎駐在中で、渡米から2年が経過しました。

兄弟以外日本人が1人もいないアメリカ現地小学校・中学校に通う、子供達。我が家は年の離れた3人兄弟なので、かろうじて2人の学校が被るときがあります。しかし、昨年度は3人共別々のアメリカ現地学校でした。

同じ現地校に日本人は1人もおらず、10年以上日本人が通っていない学校。先生達も、私達家族が初めて関わる日本人という人が多いです。

そんな日本人が1人もいないアメリカ現地校に通ってみて、いいと思ったところと日本人がいたほうが良かったかなと思う利点&欠点について、私なりの意見です。

*実話ですが、あくまで住んでいるアメリカの田舎での話です。アメリカは住む地域によって全く異なります。



1.英語が全く話せない日本人が、日本人がいないアメリカ現地学校に入る

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アメリカの長い夏休み明けと同時に、日本人が1人もいないアメリカ現地小学校に日本から転校しました。文字通り、放り込まれた我が家の第1子と第2子。

新年度には『welcome』を各言語に翻訳した紙が小学校の玄関に貼られていますが、日本語は「いらっしゃいませ」、中学校のプレゼンテーションではwelcome=「おかえり」となっていました(訂正したくなるけれど、していません

良かったことは、第1子第2子が同じ学校だったこと。1年後に第1子はアメリカ現地中学校に進級したため、もし渡米が1年ずれていたらもっと大変だったと思います。

正直、日本で全く準備せず英語も話せないどころか第2子に関してはアルファベットも非常に怪しい状態。

▼第2子、小学3年生でアメリカへ。英語がわからないのに普通クラスだから大変でした!

「良くも(英語が全く話せない)その状態でアメリカ現地校に入れたものだ!」と思う反面、日本で先に英語を教えたとしてもよほど気合を入れて本格的な教室で英語を習わないと、アメリカでは全く通用しないと思います。

大人でも、中途半端に日本で英語を習っても、アメリカだと聞き取れない&話せない&通じないが多々あると思います。大学まで英語を習った私(理系なので大学はほとんど習っていません)でさえ、子供より文法がわかっていても聞き取れない&通じないことが多々ありました。今でも、話し慣れた相手じゃないとスムーズな会話は難しいです。

我が家がなんとか休まずにアメリカ現地小学校に通い続けられたのは
  • 兄弟が学校にいた
  • 英語を個別に教えてくれる、ESL(English as a second language)の先生がいた
そして、
  • 日本で転校慣れしていたので、新しい環境に馴染めないことにそれなりに慣れていた
こともあると思います。

子供達は
「日本だと転校しても1日目に友達ができるのに!」
といいます。転校後、新しい環境に馴染むための苦労や初めからうまく行かないことは、それなりに理解していたと思います。

逆に、
  • 英語が話せない
  • 学校に日本人がいない
  • 親も英語が苦手(我が家!)
  • 転校が初めて
  • 兄弟がいない
という駐在家族だと、日本人のいない環境は非常に苦労すると思います。

▼元正社員&子供3人。フルタイムママも大変でしたが、転勤族も違う意味で大変です


↓5人家族だと荷物が多く、やはり便利グッズは必要だと感じたこの頃。楽天派なので日本で買っています(日本に税金を収めたい!)


↓日本のこの繊細なお菓子!辻利など、有名どころを抑えておかないとと思うこの頃です(アラフォー


2.日本人がいないアメリカ現地学校のいい点・利点

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日本人が1人もいないアメリカ現地学校のいいところ、何と言っても生活が完全に英語!良くも悪くも、英語のみです。

日本語を話す機会も見る機会も、家以外にはありません


教育熱心ではまったくないため、英語の勉強は学校のみ。そのため英語は自然に覚えている分だけになります。英語習得スピードがレベルに関しては比較対象の日本人がいないためわかりませんが、子供達はそれなりにアメリカ現地学校で楽しく生活しています。

当然、お友達も日本人はいません

プレイデートと言われる個人的に遊ぶ約束でさえも、英語を話すお友達とのみ。そのため、親(特に母!)も英語を話さなくては行けない環境になります。

子供達も親(母)も一緒に英語を学んでいくので、お互いに知った新しい英語のことを話したり、学校の宿題を全員で取り組んだり、『家族の会話』は非常に多いと思います。

英語の話す能力についてはわかりませんが、英語を聞く力に関しては日本人と1人も会わないこともあり、英語を聞く絶対量が多いのでかなり聞き取れていると思います。

アメリカ駐在1年目の後半の時点で、日本の大学入試問題のリスニングは聞き取れていました。ただし、単語の意味や文法は全くわかっていませんでした

日本人がいないため、
  • 比較対象がおらず、伸び伸びとアメリカ学校生活を送っている
  • 外を歩いたり買い物をしていても、日本人に出会わないので好きに日本語を話せる(悪口含む
という点も、利点だと思っています

↓ようやく今年から通信教育を進研ゼミに切り替え(遅い!!)英語の文法を一から学んでいますが、全くわからないそうです『アメリカじんも文法は知らないはずなのに…』とのこと。でも、進研ゼミをやることで日本の英語の試験ではそれなりに点数が取れそうです。
 

▼私(母親)も未経験のためか、アメリカの子育ては疲れます。体というより気持ちが…手伝えないことも多いです

↓日本の秋といえば栗!アメリカには栗のお菓子はみかけないので自作する必要がありますが、栗きんとんは無理…



3.日本人がいないアメリカ現地学校の悪い点・欠点

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日本人が1人もいないアメリカ現地学校に通う欠点や悪い点について

まず、アメリカ現地学校に通うのが苦痛になるときがありました。なんせ、英語が全くわからないのにいきなり小学校中学年以上に転入!簡単なはずの数学でさえも、単語の意味が全くわからず。

算数が得意な母(私)でさえも、英語の単語は聞いたこともない単語が多かったです。今でも母はわかりませんが、子供達は覚えています親は数学では役に立たず、逆に苦手な英語のほうが文法の面で子供を助けることができる状況です。

また、日本からアメリカに転校したての頃に、学校に馴染むのに苦労しました

というのも、子供たちが編入した年は英語を教えてくれるESLの先生がいそがしかったようで、アメリカ現地校編入後3週間は英語のフォロー一切無しでアメリカ人と同じ授業をずっと受けていました

当然、授業で話す英語のスピードは日本人の大人でも聞き取れないスピード!!

アメリカの子供達は優しいので話しかけてくれますが、その英語がわからなくて我が子は困っていたそうです。特に英語が全くわからなかった第2子。

▼第2子、小学3年生でアメリカへ。英語がわからないのに普通クラスだから大変でした!


第1子は少しは聞き取ることは出来たのと、同じタイミングで海外からきた転校生がアジア人とヨーロッパ人のハーフ(我が子以外で唯一のアジアの血が入った生徒)かつ、その子がわからない単語を簡単な英語に言い換えて教えてくれたので馴染むのが早かったです。今でも大親友です

▼第1子、少し英語に慣れているだけで第2子よりスムーズに馴染んだようでした。


そう、英語がわからない場合、優しく教えてくれたり遊んでくれるお友達が出来るまでが大変

また、悪い点として日本人がいないことで、今現在の子供達の英語や日本語のレベルがさっぱりわかりません。日本人同士の親が集まれば、おそらく良くも悪くも成績や勉強状況の話(&マウント)があると思います。そういったことがまったくないので

母(私)「昨年より英語がわかってるね!偉い!!」

で終わってしまっています。

目安として英検やTOEICもありますが、アメリカ田舎だと受けるのも大変です。受けに行くだけで宿泊が必要になり、日本で受けられるタイミングで帰国しているわけでもないので、日本の受験に対応した英語の勉強に関してはネックです。

↓文法関連は、完全に進研ゼミ頼りとりあえず進研ゼミができていれば最低限はわかっているものと思っています。
 

▼2度目のアメリカ駐在。海外赴任に持ってきたものがいいものはちゃんと持ってきたので、不自由なく暮らしています


↓アメリカ田舎では当然味噌汁椀は手に入らないので、日本で購入必須。割れないので引っ越し荷物に入れやすいです。


4.どっちがいい?日本人がいないアメリカ現地学校と日本人がいるアメリカ現地学校

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では、アメリカの現地学校に入る場合、
  • 日本人がいるアメリカ現地学校
  • 日本人がいないアメリカ現地学校
どちらが良いのか。

私達夫婦が製造業(私は退職済み)なこともあり、海外駐在をしている知り合いは多いです。話をきくと、
日本人が多いところでは日本人同士がまとまることもあって全く英語が身につかないそうです。

アメリカは全日制(平日5日)の日本人学校が少ないので、比較的英語が身につきそうですが、アジアで日本人学校に行ってしまうと日本と変わりがないそう。

知り合いは、ご主人が多忙なこともあって子供3人連れて先に日本に本帰国しました。海外にいても意味がないためです。

アメリカは学校を評価する機関やサイトがあるため、日本人がそれを見て良い学校や治安の良い地区に集まりがちです。私達は空いている一軒家に住んだだけなので地域は選んでいませんが、田舎なのでどこの学校を選んでも評価は同じでした(10点中8点。)

日本人がいたほうがいいのか、いないほうがいいのか。

これは子供の性格や親がどれだけ英語を話せる・フォローできるかによると思います。

我が家の場合、親は英語が得意ではありませんがそもそも人付き合いが
(夫婦ともに)得意ではないので、日本人が1人もいない地域のほうが周りを気にせず楽だと思っています。

子供達も初めは大変でしたが、今は学校に日本人がいなくても気にならないそう。

どちらかというと、
「新しい日本人が転校したときに面倒を見なくては行けないのは億劫」
と言っています自分たちが誰かに助けてもらったわけでもないので、
「ただでさえ必死について行っているアメリカ現地校の授業。他人をフォローをしていて遅れるのは困る」
だそう

アメリカ現地校がどれだけ英語を話せない生徒をフォローしてくれるかは学校によって全く異なっています。我が家は「ESLがある」と聞いて選んだものの転入1年目はあまりフォローをしてもらえず苦労しましたが、その分リスニング力は非常に優秀です。逆にいうと、教えてもらっていない文法や会話(スピーキング)は苦手。

それでも「リスニングができる」という強みがあるため、アメリカのニュース番組CNNも字幕無しで内容を理解し母(私)に翻訳して説明してくれるので、初めは苦労したけれど本人がなんとかアメリカ現地校でやっていけているので良いかな、と思っています。

幼児である第3子やアメリカ現地小学校3年生で編入した第2子は、アメリカ人の子供の平均程度はこなせています。1番苦労するのは長子になるため、迷ったら第1子(長子)の性格に合わせて、
  • 1人でも困難な状況を解決できるか
  • 日本人に助けてもらったり助けたりする環境のほうがよいか
でアメリカ現地学校を選ぶのが良さそうです。

1番大事なのは、子供たちが嫌がらずに学校に通い続けてくれること。


海外駐在ということで子供にも英語の習得を期待しがちですが、日本人ができる国語や漢字を完璧にこなしながら英語も完璧にするのは至難の技。

それよりも、楽しく無理のない範囲で英語を身に着けながら学生生活を楽しんでもらうほうが個人的には大事だと思っています

当然、日本人がいない=助けてもらえないので、駐在妻(私)が英語の勉強をすることも大事です

▼駐在妻、英語はできるだけでいいので勉強しましょう!子供への良い見本にもなります。

▼アメリカの小学校の卒業式はこんな感じ。しんみりしません


↓ほぼ日本の物で登校しているので、学校でウケが良いです。日本アピールしまくり


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▼宿題は、渡米2年超えても大変。日本と発想が違うので、聞かれている意味がわからなかったりします。


▼スマゼミは毎月の課題が終わらせやすく、海外受講も国内受講と同じ扱いなので、海外転勤時の手間もなし
 
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