海外赴任で、現在アメリカの田舎に住んでいます。
小学生は2人。渡米時、下の子はアルファベットが読めないレベル。
それでも、近くにインターナショナルスクールや日本の小学校はなし。アメリカ現地小学校に通っています。
同じ小学校6学年中に、日本人も日本のハーフもいません。
アメリカに引っ越してから11ヶ月が経過し、とうとう第1子がアメリカ現地小学校を卒業しました。
アメリカは小学校を卒業しない?
日本とは違ったアメリカのセレモニーの様子や、卒業前の怒涛のイベント続きの体験談です。
*事実ですがアメリカは住む地域によって教育環境が全く異なります。あくまで一例となりますことを予めご了承下さい。
1.アメリカは小学校を卒業しない?
タイトルで
「アメリカ現地小学校を卒業」
と書きましたが、厳密には卒業ではありません。
日本だと、小学校を卒業=Graduation
というイメージですが、アメリカは
Promotion(進級)でした。(通っているアメリカ小学校の場合)
そのため、
「6年生への進級」(アメリカの住んでいる地域は5年生までが小学校=Elementary schoolで6年生から中学校=Middle school)
という言葉が使われていました。
とはいえ、学区の関係で違う中学校に通う子もいますし、転校する子もいます。
日本人の感覚ではアメリカでも「卒業」だと感じますが、やはり違和感のある日々でした。
▼アメリカ現地小学校初日の様子。ABCも書けなかった第2子(3年生)
2.卒業式前のイベント。お別れ会はない
アメリカ現地小学校に通っている子供達。
1年前まで日本にいて日本の公立小学校に通っていたため、日本の卒業式や卒業式前のイベントなども理解しています。
日本とアメリカで異なると感じるのは、
卒業生に対しての在校生からの送る会的なものがない
ことです。
日本だと、6年生が卒業する前にはコロナ禍でもあってもお別れ会的なイベントや工夫(全児童が集まらないように対象学年のみ集まったり、学校内のテレビで放送したり)をしていました。
アメリカは、在校生からの送る会も無ければ手紙や記念工作などもなし。
そういう意味では、「卒業式」ではなく、あくまで「進級式」=他の学年の子も進級するためそこまで特別ではない、といった感じなのかもしれません。
その代わり、卒業生(5年生。日本的な呼び方で卒業生と呼びます)は他の学年よりもイベントが多くありました。
卒業生のみ、1日イベントだけをする「Field day」というものがありました。
ちょっとしたミニ運動会だったり、クラスごとに工作やチェス大会をして1日お楽しみ会のように過ごすもの。
あるクラスは、アーティスト(画家)を呼んで、クラス全員でそれぞれ同じ絵を書いていました。
これは、このクラスの親がアーティストだったのか、誰かの親がお金を全員分出して呼んだのかわからないと我が子は言っていましたが、日本と違ってクラスごとに保護者の采配で差が出るのがアメリカです
日本のように学校を自分たちで掃除することもないため、最後の数日は教室で映画を見たり、ビーズを使ったブレスレットを作ったり、屋外バーベーキューという名のスペシャルランチ(チーズバーガーなど)が注文できたり。
いつもとは違う様子で特別な期間ではありましたが日本とは異なるため、親も子供も「調子が狂う」といった表現が当てはまるような気持ちです
▼卒業した第1子は英語の聞き取りは少し出来ました。でも、大変苦労しました(現在も苦労しています)
3.実際のアメリカの卒業式の様子
アメリカの卒業式といえば、この写真のイメージ*pixaboyより、イメージ画像です。
実がこのアメリカらしい帽子とガウンを被るのは、高校以降のようです。
あくまで、進級式。
式典自体は、屋内と屋外両方あり。卒業式(進級式)が日本と異なり6月なので、気候は日本と比べてかなり暖かいです。
日本だと、寒すぎて屋外での卒業式は無理ですね
体育館に日本のようにパイプ椅子を並べて、体育館の前方にはひな壇。
在校生は4年生のみ参加。そこに、卒業生の5年生が入ってきました。
日本と異なるのは、
来賓の挨拶はなし!
その代わり、元卒業生であり、同じ年に高校を卒業する17歳ぐらいの学生が、自分の今までの学生生活と今後について語るというものがありました。
その後、退職する先生への代表生徒によるメッセージ。
ここまでで1時間ほど
その後、成績優秀者の発表。
学校によっては「頑張った生徒」や「特別な活動をした生徒」を表彰するところもあるみたいですが、我が子の小学校は
- 州統一テストで◯点以上
- 全米オンラインテスト(年3回)で、4年生5年生で全教科90%以上
- 成績は3以上
その後、ようやく卒業証書(進級証書)の授与。
さすがアメリカ。
卒業証書を渡す方ももらう方も、適当!!
先生からひったくる子もいれば、先生自身が渡さずにそのまま生徒との記念撮影をする人も。
もらった生徒は自分の席に戻って、そのまま証書を床において踏んでる!
日本と異なるのは、証書をもらったときに先生と子供は保護者席を向き、生徒の親は立ち上がったりして写真を取れること。
つまり、親は立ち上がる必要があり。目立ちます
アジア人が少なく日本人が誰もいない小学校。黒髪の両親が立ち上がるのは結構目立ちます。
気になる人、振り返って見ますよね
(末っ子が、「なんで自分たちだけ髪が黒いの?」と聞いてきます。ほぼ白人の地域です)
証書をもらって全員で1曲歌ったら式は終了。
退場せずに、卒業生はそのまま親と帰宅してもOK。いつもの時間まで学校に残ってもOK。
(事前申し込み必要)
ごちゃごちゃになったので仲いいお友達と担任の先生とだけ写真をとって、
「学校に残りたい」という我が子を置いて帰宅。
学校に残ったのが3クラスで合計5人でしたが、全員女の子で楽しく過ごせたようです
そして、卒業式の後も2日間通学!
卒業式の後は旅行にいってもう登校しないクラスメートも。
最後まで
「これじゃない!!」感が半端ない、アメリカの卒業式。いや、進級式なのでこんなものなのかもしれませんね
純日本人の親としては、感動していいのやら複雑な気持ちでしたが、何はともあれアメリカ生活1年を無事終えられてホッとしています
英語は正直、理解できているのかできていないのか、話せるのか全くわかりません。なんせ、親(母)も英語が苦手。
それでも、特に指摘されることもなく無事進級できるようです。
(ただし、来年度も英語の個別指導は必要との手紙はもらってきました)
1年泣くこともなく頑張った子供達。アメリカっぽく
I'm proud of you!
と書いたカードを贈りました
↓進級祝いに名入れシャーペン注文。英語の名入れも可能なので、お友達や私の英語の先生にも日本製品の普及頑張ってます
▼アメリカの初めての宿題。初日は「???」で辛かったです
↓音がなる英語の本、子供だけで簡単に遊べるので現在4才児の末っ子がハマっています。第1子のときに日本で購入しましたが、3人とも遊べて買ってよかった英語教材です。
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↓更新通知が届くようです。
▼英語が少しわかるかわからないかで、アメリカ現地校での過ごしやすさは異なっています。
▼アメリカの一軒家。いつの時代の物ですか!??
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▼日本でも新車を買ったところだったのに、半年で手放す羽目に
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