海外赴任で、日本からアメリカの田舎に引っ越しました。
子供は3人。小学生は2人。小学3年生と5年生。
近くにインターナショナルスクールや日本の小学校はなく、アメリカ現地小学校に通っています。
同じ小学校に、日本人生徒はいません。
日本からアメリカの現地小学校に編入した子供は、
- 英語が全く話せない、小学3年生。アルファベットも書けず
- 英語が少しわかる、小学5年生。
父(夫)も英語は得意ではありません。
アメリカ現地小学校に転入して4ヶ月が経過。
ちょっと英語に対する姿勢が良い方向に変わってきました。
英語の話せない小学生の、生活や英語面での変化についての経験談です。
1.アメリカ現地小学校に通うのが楽しくなった理由
我が家の小学生2人。
渡米時、小学5年生は、英語の聞き取りのみが少し出来ました。
小学3年生は、アルファベットもまともに書けない状態で日本からアメリカ現地校に転校しました。
(日本では、ローマ字を1学期に習う小学校と2学期に習う小学校がありました。第1子は小学3年生の1学期に習いましたが、第2子は小学3年生の1学期には習わず、小学3年生の夏に渡米したためアルファベットが完璧ではありませんでした)
日本人が1人もいない小学校です。
幸い、アメリカの子供達はとても親切で優しく、転校初日から子供達は2人共友達が出来ました。
ただし、英語での授業は全くわからず苦痛。
特に、全く英語の聞き取りが出来ない小学3年生は大変。グーグル翻訳を使わせてもらっても、日本と少し取り組み方が異なるアメリカの算数は、特に文章題を解くのに苦労しました。
▼英語の全く話せない第2子の登校初日
現地校1週間で
「私、アメリカ現地校はやめて、日本語補習校(土曜日のみ)だけ通うわ!」と宣言していた小学3年生の子供。
そんな英語のわからない純日本人の子供達が、「アメリカの学校も楽しい!」と言い出したきっかけは
English of Second Language
通称ESL
英語が第1言語ではない人のための、英語レッスンのことです。
アメリカでは移民が多いためか英語が話せない人のための無料授業が多く、私(アラフォー母)も地域にあるESLの2つに入会して英語を学んでいます。
私達の住む州では、2都市のみ学校内にESLがあります。
日本からアメリカに引っ越した際、夫の勤める会社(日本企業)では自分達で家を探します。その際に夫の会社から「ESLをやってくれる都市」の案内がありました。
私達は、州内でESLの授業がある地区(英語を話せない生徒のための配慮がある)で住居を探しました。住んでいるところでは、2都市のみでした。
海外で家を探す条件として
- 一軒家か、アパートか
- 働く会社から近いか
- 妻も車が必要か、交通機関だけで過ごせるか
- 近くに頼れる人(日本人)がいるか
子供を優先した結果ですが、そのESLのおかげで子供達は学校を楽しい場所だと思えるようになりました。
ただし、ESLが始まるのは、新学期(Back to school)からほぼ1ヶ月後。
そのため、最初の1ヶ月はまーーーったく授業が理解できず、苦痛な日々だったようです。
我が子達は現在、ESLでの個別レッスンを週5日受けているのに加え、都市内でのreading強化生徒にも選ばれて2ヶ月限定で週2でreadingの個別レッスンも小学校で受けています。
ESLもreading強化の授業も、都市や小学校が選んだ生徒のみが受けることが出来ます。
生徒と親側からお願いすることは出来ません(とは言え、英語が話せなかったらESLには必ず選ばれます。)
小学校側からESLもreading強化も
「対象生徒に選ばれました。参加する場合、サインをしてください」との手紙をもらい、サインした後は学校の授業時間内に子供が学校内の個別レッスン室に通うのみ。
個別レッスンのために本来の授業からは抜けてしまうのですが、ESLでその時間にやっている科目をマンツーマンで教えてもらうこともあります。
授業を抜けることよりも、全くわからない授業を受けることのほうが苦痛らしく、授業を抜けることに対しては子供達は気にしていないとのこと。
アメリカ人でも、算数が苦手な子は算数の強化個人レッスンで通常の授業を抜けます。
子供達の学校では、希望者がバイオリンやフルートなどの楽器の指導を無料で受けられるため、その個別指導で抜ける子もいます。(ほぼ全員が楽器の無料指導を受けていますが、我が子はとにかく英語の勉強がしたい!とのことで楽器指導を受講せず。)
人と違うこと、授業を抜けることが特別ではないアメリカ。
人と違うことが受け入れられるアメリカ社会なので、英語が話せないことは不便であっても、そのことで不利になる文化ではないのはとても良いことだと思っています。
↓ふりかけは毎日お弁当のアメリカでは必須!業務用を日本から持ってきましたが、最近日本からお土産でもらった「雲海 小松こんぶ」が美味しくてびっくり!山椒入りと書いていましたが、山椒は大きい実が入っているため、子供は取り除いて美味しいと食べています。アメリカ生活はつかれるので、癒やしは大事です
2.英語を自宅で熱心に勉強しだした理由
小学3年生初日の宿題、Syllables(音節)でした。
▼アメリカの初めての宿題。今は宿題に苦労していませんが、初日は辛かったです。
初日の宿題が私(日本で生まれ育った、英語苦手なアラフォー)が知らないSyllables。
正直
「こんな(親も)わからない宿題が毎日出たら、時間もかかるしわからないし(子供も3人いるし)で大変!!」
と先行きが不安でした。
でも、次の日からの宿題は算数のみ。
算数も、初めの2週間ぐらいは親(母)も一緒に翻訳して解いていましたが、アメリカ現地小学校転入2週間を超えるとスマートフォンでグーグル翻訳を使うことにも慣れ、1人で宿題をするようになりました。
はじめは単語を覚えているわけでもなく、算数の文章題に書いてある全ての単語に日本語の意味を書き込んでいました。
それが転入3ヶ月超えた頃から、親も知らない算数の英単語を英語で読むようになりました。
書き込んでいる日本語の量も、極端に減りました。
子供の吸収力はすごい!
小学3年生の子供より凄いのが、小学5年生。
アメリカ現地小学校初日から1人で宿題をしていたのですが、(小学5年生の宿題は、しばらく掛け算と足し算でした)子供達の通う小学校では
小学5年生から小学校から貸与されているchrome book(パソコン)を毎日持ち帰り
です。
日本でも個別に貸与されているパソコンを持ち帰ることがあったのですが、それほどやることもないのであまり使わずでした。コロナ理由で学級閉鎖になったときのみ使用しましたが、健康観察と軽く遊んだのみ。
一方、アメリカでは授業内でも普段からchrome bookを多用。
アメリカのchrome bookには、生徒が家で使えるアプリもたくさんはいっています。
例えば
- タイピングの速度や精度をクラスメートと競うアプリ
- 簡単な本が沢山入っていて英語で音声で読んだ後に生徒が音読、最後に本の内容についての問題を解くアプリ
- 声を認識するソフトを使い、発音が正しければ進められるアプリ
小学5年生、初めはタイピングソフトにハマりました。なぜなら、アメリカの子供達のキーボードを打つ速度は、とても早かったそうです。
英語もわからないのに、タイピングも遅い日本人。授業についていける要素がありません。
そのため、小学5年生の子供は家に帰宅すると宿題をして、その後は夕食までずっとタイピングをしていました。やる量が多いので2位まではあがれましたが、それに気づいたクラスメートもやりだして5位まで落ちたり・・・
クラスメートのタイピングをした量や速度、正確さが点数となり、全て数値化されてランキングに出ています。
日本でパソコンを触る機会があまりなかった小学生には、アメリカのパソコン多用の教育がハマりました。
タイピングの伸びが悪くなった後、簡単な英語の絵本をアプリで聞いて・読んで・問題に答えるアプリをやり始めました。
その後、学校へ定期個別面談に行ったところ、
ESLの先生「発音をチェックするアプリも是非やってみて」
と言われたので、
今は発音チェックアプリを進めています。
タイピングも、ただ文章を打つだけではなく、工夫されています。
いくつかあるようですが、自分が忍者になり流れてくる英単語を正確にタイピング出来たら、忍者が手裏剣を投げて消してくれるというもの。
日本人のほうがゲーム好きが多いので、ゲームに絡めた教育を日本の小学校でも取り入れたら有効な気がします。
少なくとも我が家の子供達にはパソコン、それも
自分専用のパソコンを使った英語の家庭学習はかなり有効
です。
youtubeを見たり英語のアニメを見たりといろいろな英語学習方法があります。
ただ、我が家の小学生にはyoutubeも英語のアニメも継続したいと思わせることは出来ませんでした。
唯一、4歳の子供のみが英語でアニメを見ていますが、こちらは理解しているのか観ているだけなのか判断が付き辛いです。やらないよりはマシ、といったところでしょうか。
↓3~5歳の子供に有効だったのは、英語の音声がなる絵本。1度目の海外赴任は第1子5歳がkindergartenに上がるときだったので、アルファベットを全く知らない子供のために日本で購入しました。そのためか、第1子は特に苦労することなく現地小学校に入れました。(アメリカはkinderから小学校)最近3歳の子供が見つけて1人でやっていたので、音声のなる英語おもちゃは実体験から有効だと感じています。
3.英語の苦手な親が、子供に英語を勉強してもらうために必要なツール
上の通り、小学5年生にはchrome bookでの自宅での英語の勉強は有効でした。
第1子、第2子とも日本では特に学力に差はありませんでした。
(どちらが特に優れていることもなく、学校で注意されたりすることもありませんでした)
けれども、アメリカ現地小学校に通いだしてから、第1子のみが熱心に英語を家で勉強。
第2子は学校の宿題、日本語補習校(土曜日午前中のみ通う、日本語での授業を受ける学校)、日本で購入したタブレット学習はやるものの、
英語の勉強を家では全くせず。
▼第2子のみ、日本のスマイルゼミに入会してから渡米。自発的にやってくれるのと、スマイルゼミから親にも連絡がくるので実際やっているところを見ていなくても進度や理解度(点数)がわかり便利です。紙のドリルも日本でかなり買ってきましたが、解く時間・丸付けする時間がなかなか取れません
第1子との第2子の違いは、なにか。
小学校で使用しているchrome bookが持ち帰れるかどうか!
でした。
第2子も家でchrome bookを使って勉強したいものの、自分のものは学校の規定で持ち帰れず。
第1子のchrome book は、他人と共有するとログアウトしなくてはいけないため、第1子が嫌がります。
親のパソコンは、子供に何度も使わたくはないですし、パソコンの置いてある部屋にも子供は行きたがりません
親のダブレットは子供が遊べるゲームアプリも入っているため、勉強せずにこっそり遊んでしまいます。
結果的に問題を解決したのは、子供用のタブレットの購入。
実際には親がタブレットを更新し、使っていたタブレットをリセットして子供が学校で使っているアプリをダウンロード。
第1子のchrome bookに同じアプリが入っており、同じアプリをタブレットに入れることで第2子も自宅で学校と同じアプリでの英語学習ができるようになりました。
新しいものにハマるのが、子供。
渡米4ヶ月の今は、第1子第2子が競うように隣の部屋で英語を声に出して読んでいます。
同じ家の中に競う相手(英語を勉強する仲間)がいることもプラスの要因かもしれません。
最近子供達がよく言うのが
「もっと英語を話せるようになりたい」。
子供が自分で英語を上手になりたいと勉強してくれるようになれば、英語を話す力も書く力も伸びそうだと思っています。
4ターム制(1年を4つの学期に分ける)のアメリカ現地小学校の1ターム目が終わり、当然英語(国語)の成績は散々でした。(アメリカは%で点数をつけていて、国語は20%以下でした)
個別面談で担任の先生から「なにか伝えたい事がありますか?」と質問がありました。
私「今子供達は家でも大変英語の勉強を頑張っています。もし次のタームの成績が落ちたり点数が伸びなかったときは、また相談させてください」
渡米4ヶ月、まだ英語を話せるレベルには達していませんが、渡米1ヶ月に比べるとかなり英語(特に理解度)が上達した子供達です。
子供達の英語面での成長を、私も楽しみにしています
▼日本での英語の授業より、アメリカで会話するために必要な英語は日本でやっておいたほうが良かったなぁと思うのですが、教室に通わせずに英会話を習得するにはモチベーションがなくて無理でした
▼英語の話せない3歳児も、プリスクールに入れました。
▼駐在妻に英語は必要?
↓楽しくプリスクールや学校に通ってもらえるように、日本のお弁当グッズは沢山購入してきました。3歳児にはカーズのトリオセットを。キャラクター物に大喜びしています。日本で購入したほうが断然安く種類も多く、アメリカ人にプレゼントしても喜ばれます。当然プリスクールでも羨ましがられるそうです
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