子供3人の我が家。
第2子が言葉の発音に問題があり、未就学児時代はことばの教室、小学校では通級指導教室に通っていました。
言葉の問題は、適切な時期に対処が必要。専門家に任せたほうが改善しやすいです。
言葉の発音問題が解決した、我が家の体験談です。
目次
1.言葉の発音問題があった子供
既にいくつかの記事で書いていますが、我が家は1年ちょっと夫の海外赴任でアメリカに住んでいました。渡米したのは、
第2子 3歳4ヶ月のとき。
アメリカでも田舎だったので、学区に日本人がいない。当然現地校(現地の子の通う学校)でした。
Preschoolでは英語のみ。
第1子はすぐに英語を話すようになりましたが、第2子は園では簡単な英語(Yesやうんち、色、単語、歌)しか話さず。
家ではもちろん完全に日本語でした。
渡米前もずっと保育園に通っておりよく話す方だったので、言葉に関してはあまり気にしていませんでした。
4歳半で帰国し、日本の幼稚園へ。その後3ヶ月で転園、また3ヶ月で転園し、年長4月にやっと1つの園に落ち着きました。
4月に編入し、5月に通っていた園であった
『子育てや成長で気になっていることはありませんか?』というアンケート。
「子供の発音が気になっている」
と書いたところ、提出した日のお迎えのときに担任の先生から話があり、
「既に園長先生とも相談して、地域の言葉の発達に関する教室に通ってはどうかという話になった。もし通うなら、すぐに申込書を書いて欲しい」
と言われました。
先生も娘の発音は気になっていたようですが、
「他の園で指摘されていない・親も気にしていないなら(指摘しなくても)良いか」
と思っていたようでした。
帰国した4歳半以降で3園目。
他の園では言葉に関して指摘されず。
帰国後の2つの幼稚園では「すぐに転園する子」として、成長に関してはあまり重視していなかったのだと思います。
教訓、
子供の成長で少しでも気になることがあれば、実際問題ないとしても先生やお医者さんに相談すべきです
(第3子は1歳から言葉の遅れについて、特に遅いわけではなくても第2子の状況を伝えて保育園の先生に相談しています。)
2.ことばの教室、入所可否の面接
『気になること=言葉の発音』と書いたらすぐにことばの教室の先生と面談することになり、指定された日に施設へ。住んでいた市では、小学校の中に幼稚園がありその中にことばの教室も入っていました。
(幼稚園の園長が、ことばの教室の施設長)
第1子の通っていた小学校ではなく、少し離れた小学校。市内で唯一の公立のことばの教室でした。
面接では、親が先生と話す時間と、先生が子供の発音テストをする時間がありました。(点数がつきます)
ことばの教室では、子供の活動には一切親は帯同しませんでした。
テストの結果、ことばの教室に通ったほうが良いとの判断。
娘は『か行』や『が行』が苦手。
身体的な問題点は、舌の筋肉の発達が弱く、先生曰く
「舌がぽてっとしている」
舌がサボりがち、休憩しているとのことでした。
第1子は2,3歳のころ『さ行』が苦手でした。第3子は現在2歳ですが、やはり『さ行』が苦手。
『すいか』が『ついか』や『ちゅいか』になります。
ただ、第1子は4,5歳には自然に治っていました。
第2子は『さ行』は言えていました。
ことばの教室の先生曰く、同じように育っていてもことばの発達は兄妹で異なるとのこと。
第2子は舌の筋肉が弱いのですが、口全体の筋肉も弱いのか口が開きっぱなしになることが多いです。
歯並びも悪く、過蓋咬合です。
寝ている間のいびきや歯ぎしりも多く、食べるもの遅い。
口が開いているため、たまによだれが落ちます。
娘の場合、言葉の発達と口の筋肉、歯並びは全て関連しているようでした。
娘はこの時点で年長の6月。
近年、ことばの教室や小学校の通級は人気な地区もあり、枠が埋まっていることが多いです。
娘の時は偶然1ヶ月後に卒級(改善して指導が終わる)子がいたため、その子の枠なら1ヶ月後から通えるとのことでした。
↓矯正歯科でも薦められる『あいうべ体操』。他県のママ友さんも子供の歯の矯正とともにこの体操をしたそうで、娘の矯正歯科医からも毎日20回するように言われています。
↓こちらの本にのっています。
免疫を高めて病気を治す口の体操「あいうべ」 リウマチ、アトピー、潰瘍性大腸炎にも効いた! (ビタミン文庫) [ 今井一彰 ]
3.ことばの教室に通っている子はどんな子?何をするの?
↑家での自主練習用の課題。
娘は発音のトラブル、舌の筋肉が弱いことで通園していましたが、他の子の理由は様々でした。
逆に口に力が入りすぎていてコントロール出来ない子、言葉の発達と体の発達は関係があり、運動が苦手で通っている子もいました。発達障害の子もいます。
第3子や祖母と通っている子もいました。(通級中、親や付添は基本的に待合室で待機)
よりトレーニングが必要な子(将来療育に通う子)は別施設です。
(別施設も、幼稚園無償化に伴い月謝6000円が無料になったそうです)
ことばの教室に通っている子は、小学校で娘のように通級(専門の先生とマンツーマンで指導を受ける)する子と、支援級に入る子がいます。ことばの教室の場合は、途中で懸念事項が改善されて卒級する子が多くいました。
ことばの教室は週1回、指定された時間に1時間ほど通います。
ことばのトレーニングは、市によって開始する年齢が少し異なっているのですが多くは4歳から始めるのが良いとされているようです。
あまり早く始めると嫌になってしまい、遅く始めるとその分効果が出るのも遅くなります。
住んでいた都市では、4歳からことばの教室に通うことができるため、年長7月から通園した娘は遅めでした。
娘の通っていた教室では、同じ時間に5,6人の子供が通い、全員が別々の先生とマンツーマンでことばのトレーニング。
1回の内容としては
- 言葉のトレーニング
- お菓子を食べながらの口の筋力・舌のコントロールの練習
- 運動器具やアスレチックを通して、運動の練習
言葉のトレーニングは担当の先生とマンツーマンですが、お菓子や運動は他の生徒と一緒に取り組みます。
言葉は、絵を見て発音したり小学校の音読のようにひらがなで書かれた単語を読み、先生が言えた言葉や言えなかった言葉をチェックして繰り返し練習します。
また、娘は『か行』が苦手だったため、か行だけを集めた単語集は何度もやっていました。
先生がマンツーマンで言葉を教えてくれる経験は、習い事でも行かなければなかなかありません。
先生にマンツーマンで相手をしてもらえて、お菓子も食べれる。友達と室内アスレチックで遊べる。
夏休みは皆で科学博物館に行ったり、クリスマス会にはサンタさんがきたり、イベントもいっぱい。
娘はことばの教室が大好きでした。
幼児期に楽しみながらトレーニング出来たのは良かったです。
↓こちら、ことばの教室の親子イベントでもらいました。
Artec(アーテック) おはしあそび(木製玩具) #7657
4.ことばの教室や子供の発達の遅れを否定する親・祖父母は多い
アンケートに「言葉の発音が気になる」と書いただけで、「ことばの教室」を勧められた娘。当然、急なことで親は困惑しました。
他のこともですが、我が家は生活には支障がない子供達の「普通ではない点」を見落としがちです。
いくつかありますが、ママ友さんが指摘してくれて病院に検査に行ったり、今回の言葉も義家族からは
「ちょっと赤ちゃん言葉だったしね」
と言われました。(早めに指摘してほしかったです)
夫婦では(少し長女に比べて聞き取りにくい)とは思っていましたが、そこまで気にしていませんでした。
夫は、
「次女は普通だから、そんな施設(ことばの教室)に通う必要はない!」
「費用は出さない!」
と言っていました。
(お菓子やイベント積立で月600円でした…)
私も「ことばの教室」のことは全く知らず、よくわからないのにとにかく「早く手続きを!」と言われていたので困惑。
通うことに決めたのは、小学校の先生をしている友人がくれたアドバイスでした。
一番の決め手は、
「子供の成長を見守ってくれる大人が増えることは、子供にとって良いこと」
我が家は子供が3人おり、1人1人のちょうとしたこと(と親が勝手に思っていること)は見落としがちです。
また、幼稚園や小学校は生徒が沢山います。比較的扱いやすい女の子の第1子第2子は先生から頼られやすく、そのため他の生徒の支援に回されがちです。
しっかりしていても、娘達にも出来ないこと・至らないことは沢山あります。
それをマンツーマンで定期的に見てくれることばの教室の先生というのは、たしかにありがたいことだと思いました。
結果、ことばの教室に通ったことで発音も治り、矯正歯科にも私が連れて行っているため夫は何も言わなくなりました。
小学校の先生をしている友人は、
「男親の方が、学校のPDCAはどうなっているんだ!!!と文句を言ってくることが多い。人間相手なので計画的にはならない」
と言っていました。
男性の方が、話せる・話せないと明確に分けがちで、夫は娘を「話せる」と分類していたのかもしれませんね。
他の親族も「問題ない」と言いがちです。
甥っ子は言葉が遅れていたので、私はことばの教室を薦めました。
義妹は私と話している時は乗り気だったのですが、教師である実母が
「(甥っ子は)問題ない」と言ったそうで、ことばの教室に通わず。
小学校入学前に通っていた私立園からテストを受けるように言われ、自閉症スペクトラムとの診断。
2年生から支援級に移ることになりました。(それも転勤族です)
未就学児時代にことばの教室に通わなかったため、小学1年生で放課後毎日通級と追加の指導をすることになり、甥っ子は疲弊していました。
私の薦める力が及ばなかったこともありますが、
家族だけの判断で決めず、早めに専門機関や先生に相談すれば子供も少しは楽だったのでは・・・と思っています。
今は知能的には問題のない2歳下の姪っ子も、甥っ子の診断とともに同時にことばの教室に入ったので少し安心です。
何事も早めに対処したほうが、親の知識も増えて安心です。
発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー) [ shizu ]
4.具体的にやっていた言葉のトレーニング例
娘は、- か行が苦手
- 舌の筋力が弱い
か行の書いた単語を読んでいって苦手なものを見つけて練習する。
か行とた行の識別がつきにくかったので
「きつつき」
が一番苦手でした。
日常でも会話が聞き取りにくかったため、その単語をノートに書き留めて置いてことばの教室の先生と練習してもらったこともありました。
具体的なトレーニングは、
- 口の中で舌を一周回す
- お皿についた粉状の駄菓子を舐める
- 三方巻とり笛を長く吹く
- スイカのタネを飛ばす
- ポッキーのチョコの部分だけを舐める
- ペロペロキャンディーを舐める
- イカそうめんを、手を使わずに口だけを動かして食べる
- アイスを舌でなめて食べる
トレーニングは生徒全員共通だったため、娘のように舌の筋力をつけるだけでなく、筋力を抜いたり舌を動かしたりのトレーニングも入っています。
家でも取り入れやすいトレーニングなので、少し気になる方は家でも是非実践してください。
行儀が悪いものも多いため、「自宅のみ!」と制限をつけるのも忘れずに
今でも覚えているので、ポッキーを見ると舐めたくなるようです。(今は禁止!)
↓イカソーメン。無印良品でも売っています(中国製)
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↓三方巻き笛はこれ。娘は唾液のコントロールも下手なため、すぐに破けました…
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娘は、ことばの教室に通いだしてから発音問題がほぼ解消し、年度末には卒級出来る判定をもらえそうだと言われていました。
しかし、その判定の2020年3月に緊急事態宣言が出てしまい、最後の判定を受けずに進学のために卒級。
娘と私の希望もあり、小学校も言語の通級指導を申し込んで審査に通っていたため、小学1年生も言語のマンツーマン指導を受けました。
どの先生からも「もう大丈夫」と言われましたが、今度はお願いしてなんとか指導をしてもらっていました。
以上、幼児期の言葉の発音問題についてでした。
小学校での通級指導や教育センターでのマンツーマン指導については、後日記事にします。
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