今現在は正社員の仕事を退職し、在宅ワーカーとして働いている私ですが、1度夫の転勤で退職せずに続けたことがあります。
今回は、何故続けられたのか、どうやったら続けられるのか、についてお話したいと思います。
1.元々の仕事環境
中規模の製造業の研究職。
就職して数年でした。
2.転勤族の妻である私が、仕事を辞めずにすんだ経緯
転勤というより、この時は結婚です。
当時私の務めていた会社の研究所は1拠点しか無く、退職するしかない状況に。
ただ偶然この時、夫の勤務地から1時間半ほど離れたところに新工場建設中。
もちろんそこには研究職はありませんでしたが、一応取締役である所長に結婚する旨と、仕事があれば転勤させてほしいとお願いしておきました。
始めの答えは「NO」
ポストがありませんでした。
それから数ヶ月して、緊急の外線で呼び出され、
所長「新工場に赴任予定だった技術職の男性社員が退職することになった。代わりに行けるか」
という話でした。
今すぐ返事が必要とのことでしたので、その場でOKし、その日の取締役会で承認されました。
男性社員は新工場のために雇われた同部署の方でした。
直前になって、転勤が嫌になったそうです。(研究所のあるところが地元でした)
かなりラッキーな展開。小さな会社だったので、私は会社で唯一転勤した女性になりました。
3.辞めずに済んで良かった点・悪かった点
良かったと思えるのは、以下の点です。
同じ会社に10年以上務めることが出来、研究職だけではない仕事を経験したので、知見が広がりました。
今の在宅ワークもですが、希望と違う仕事をしてもそれは経験となって後に活きていると感じています。
悪かった点は、新工場と言うこともあり出来るだけ休んでほしくない(産休を取らないでほしい)と暗に言われました。そのため数年子供は持ちませんでした。
その後順調に子供が産めたわけではありません。
最近良く言われますが
もっと早めに産んでおけばよかったなぁと思うこともあります。
末っ子は高齢出産です。
新工場では上司は専門が異なり、やっていることが理解されにくく、よく上司と衝突しました。理不尽なこともあって鬱気味になり、最終的には総務部の介入で上司はモラハラ認定。
謝罪を受けて解決はしましたが、正直、非常に疲れたのでこの頃の子供との記憶がありません。
他の悪かった点は、夫と私の勤務地(お互い工場勤務)の間に住まいを選んだので、かなりの田舎でした。
田舎での体験を書いた記事はこちら
簡単に一軒家が買えるため賃貸も少なく、数年で家を買う人のために作られているのでアパートが狭かったです。
通勤時間も田舎のわりに長く、豪雪地帯で大変でした。
この会社には10年以上務めましたが、最後は夫の海外赴任で続けたい気持ちと人間関係で疲れたこと、勤務先が遠くて子育てに理解無く、近くに頼れる人もいなかったので退職し海外赴任に帯同しました。
数年間は辞めたことを引きずりましたが、今は後悔していません。
今現在周りに知り合いがいない土地でも在宅ワークをして気持ちを落ち着いていますし、子供も延長保育や学童に行かなくて良いので喜んでいます。
4.転勤族の妻、仕事を辞めずに済むにはどうすればよいのか
私は上記のように偶然夫の勤務地から通える範囲に自分の会社があり、偶然ポストが空いたので転勤できました。
友人は、東京で技術職をしていて結婚で名古屋に行く際にそこにある工場への転勤をお願いしましたが、却下されました。
後日、私の転勤を承認した取締役から、何故転勤できたのか聞きました。
- タイミングが良かったこと
- 他に行きたがる人、行くことで穴が空いても良い人材がいなかったこと
- 新入社員の時の工場研修で、頑張っていたのを見ていたこと
- 工場で働く人からの印象が良かったこと
私の事情を汲んでというより、
「どうせ(結婚で)辞めてしまう人材なら、新工場で活用しよう」ということでした。
結局、会社のために私の異動がどれだけ役に立つか、が大事でした。
なので、辞めたくないと思っている人は、普段から関係ないと思っていても他部署の人と接触したり、他人のやらない仕事をしたり、普段から仕事で好印象を与えておくのが大事と言えそうです。
後々良い結果になることもあるという実体験でした。
▼日本人の少ない地域に海外赴任でついていくなら、心の準備が大事です。「どうせ(結婚で)辞めてしまう人材なら、新工場で活用しよう」ということでした。
結局、会社のために私の異動がどれだけ役に立つか、が大事でした。
なので、辞めたくないと思っている人は、普段から関係ないと思っていても他部署の人と接触したり、他人のやらない仕事をしたり、普段から仕事で好印象を与えておくのが大事と言えそうです。
後々良い結果になることもあるという実体験でした。
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